ストレスが続くと、気づかないうちにお腹がキューッと締め付けられるような感覚になることがあります。
仕事や家事、人間関係など日常のプレッシャーが積み重なると、自律神経が乱れやすくなり、お腹のハリや不快感につながることがあると言われています。
今回は、そんなときに試しやすい 「お腹に関係する足の反射区」 について、具体的な押し方やセルフケアの取り入れ方をお伝えします。
医療行為や治療ではなく、「心身のリラックスを目的としたセルフケア」としてご覧ください。
この記事でわかること
- ストレスでお腹が痛くなる仕組み
- お腹に関係する足裏の反射区
- 自宅でできるやさしい足つぼケアの方法
- 日常生活に取り入れやすいリラックス習慣
ストレスでお腹が痛くなるのはなぜ?
ストレスを感じたとき、身体は「戦う・逃げる」ためのモードに入り、自律神経が過敏になります。
このバランスの崩れにより、胃腸の働きが弱まったり、逆に過剰に緊張したりし、お腹の違和感につながると考えられています。
特に以下のような状況では、お腹に負担が出やすい傾向があります。
- 緊張する場面が続く
- 休日でも気持ちが休まらない
- 心配ごとが頭から離れない
- 寝つきが悪い or 眠りが浅い
お腹に限らず、身体はストレスをいろいろな形で表現しようとするので、日頃から小さなサインに気づいてあげることが大切です。
お腹に関係する反射区は「土踏まずの中央」
お腹まわり(胃腸)に関係する反射区は、主に 土踏まずの中央付近 にあります。
■ 主なポイント
- 胃の反射区:土踏まずのやや上部
- 小腸の反射区:土踏まずの中央〜下部
- 大腸の反射区:かかと寄りのライン
足裏をそっと押してみて、
「ここ、ちょっと硬いな……」
「押すと違和感がある気がする」
そんな場所があれば、やさしくケアする目安になります。
ストレスでお腹が痛いときの足つぼケア
ここでは、リラックスを目的としたセルフケアとしての方法をご紹介します。
① 深呼吸をしながら土踏まずを温める
まずは身体をゆるめる準備から。
- 手を軽くこすり合わせて温める
- 土踏まず全体を包み込むようにして、10〜15秒あたためる
- 深く息を吸って、長めに吐く
これだけでもホッと一息つけます。

② 胃の反射区をゆっくり刺激する
- 土踏まずの上部を、親指の腹で軽く押す
- 「気持ちいい」強さで円を描く
- 片足30秒〜1分を目安に
強く押す必要はありません。
ゆっくり呼吸に合わせて行うのがポイントです。

③ 小腸の反射区を流すように刺激
- 土踏まず中央を、指の腹で縦にサッと流す
- かかと方向に向かって5~10回ほど
- 左右どちらも行う
摩擦で痛いときは、クリームを少量使うとやりやすいです。

④ 大腸反射区は“なでる強さ”でもOK
刺激が苦手な方は、なでるだけでも十分ケアになります。
- かかと側の土踏まず周辺をゆっくり円描き
- 呼吸に合わせて軽く触れるイメージ
緊張しやすいときは、「触れるだけケア」もおすすめです。

【体験談】ストレスがお腹に来た日の“救いの5分足つぼ”
忙しい時期、プレッシャーが続いたせいか、朝からなんとなくお腹が重い日が続きました。
外では平気な顔をしていても、内心は胃がキリキリする感じ。(顔にも出ていたかもしれません。)
そんなとき、寝る前に試したのが「土踏まずのやさしいケア」でした。
強く押すのは気が乗らなかったので、
温め→ゆっくり押す→足指ストレッチ
をセットにして、ほんの5分だけ。
“あ、ちょっと呼吸が深くなったかも”
という小さな変化が、次の日の気持ちを軽くしてくれました。
もちろん、体の状態は人それぞれですが、
「ちょっと整う感覚」があるだけでも、ストレスの切り替えの助けになると感じています。
ストレスによるお腹の不調が続くときは…
足つぼはあくまで「リラックスを目的とした方法」です。
痛みや不調が長引く場合は、専門機関への相談も検討してみてください。
無理せず、自分のペースでできるセルフケアとして、足つぼを取り入れていただければと思います。
まとめ
- ストレスはお腹の不快感につながることがある
- 足裏の土踏まず中央には、胃腸に関係する反射区がある
- 強く押すのではなく、深呼吸とやさしい刺激がポイント
- 「整う感覚」を大切にしながら取り入れるのがコツ
